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一日葬とは?

香典写真

注目される「一日葬」とは?

高齢のご親戚が多い家庭では、3日間のお葬式でも体力的負担は大きいものです。そんな中、お葬式を1日で執り行う「一日葬」が注目を集めています。このお葬式の形態は一般的なお葬式と比べ、どのような特徴を持つのでしょうか?
お葬式の新しいカタチ「一日葬」が持つメリットや注意点について、お話させて頂きます。

 
葬儀・告別式・火葬を短期間で行うお葬式「一日葬」とは?
「一日葬」とはその名の通り、葬儀式を一日で執り行う方法です。一日葬の大きな特徴として「お通夜に儀式を行わない」という点が挙げられます。
通常の葬儀では故人と過ごす最期の夜としての「お通夜」があり、読経や焼香で祈りを捧げる「葬儀式」、参列者が最後の別れを済ませる「告別式」、そして「火葬」といった行程を踏むことが一般的になります。

ただ、前日(お通夜の日)に儀式をしないだけでお通夜がないとは限りません。火葬には法律でご逝去から24時間の経過が必要であるため仮通夜が生じます。
この時にお通夜として儀式を行なう時間をとらない葬送の形が「一日葬」と呼ばれているに過ぎないのです。
一日葬の場合には、仮通夜として家族や本当に親しい人のみが別れを惜しみ、その上で“親族や一般参列者を含めた別れの儀式”としての葬儀を1日に集約するような形で執り行われることが多いです。
参列者の年齢や職業などによっては、前者のお通夜の時間帯の方が集まりやすい場合もあります。
一日葬の形式を選ぶ場合には近親者の意思ばかりでなく、参列者の事情にも十分配慮をした上で選択すると良いでしょう。
 

一日葬のメリットについて

高齢の親族に与える体力的負担の軽減
一日葬は、参列者にとって体力的負担が少ないのが特徴とされます。
少子高齢化が叫ばれて久しい昨今ですが、その一方で兄弟の多いお年寄りも多いです。そのため「葬儀を1日に集約する」この形式は、参列者の体力面の不安を軽くしてくれます。
たとえ親族のサポートがあったとしても、ご高齢の方が慣れない環境で幾日か過ごすのは簡単なことではありません。
一日葬では日帰りの日程を組むことが一般的で、親族に高齢の方が多い場合には特に選ばれやすい送葬と言えるでしょう。

ただ体力面に不安のある方は、一般的な葬儀であっても通夜・葬儀のどちらかだけに参加することが多いです。そのため「高齢の参列者がいれば一日葬」という選択が必ずしも正解にはならないということを覚えておきましょう。
一日葬にこだわり過ぎてしまうと、ご自身で葬儀プランの選択肢を狭めることにもなってしまいます。喪主としての考えや参列者の事情に配慮して、広い選択肢の中からお葬式を組み立てていってください。
また一日葬は、お葬式の式次第を組み替えて短くすることなので、宗教者(お坊さん)にも必ずお伺いを立てておく必要があります。
お世話になる菩提寺や宗教者にきちんと許可を得ることが、後々のトラブルを避ける秘訣です。


直葬・火葬式よりも丁寧な供養が出来る
先に述べたように一日葬は儀式を簡略化する葬儀でありながら、内容に関しては実は一般葬とあまり変わりありません。
近年お葬式のかたちは多様化していますが、納棺後すぐに荼毘にふしてしまう「直葬・火葬式」のような簡素な送り方について、お葬式の在り方に疑問を感じる方もいらっしゃることでしょう。
また、その時に良いと思って決定したことでも、後で後悔にさいなまれるようでは「いい葬送」だったとは言えないものです。

複数日にわたる式次第を用意する“従来のお葬式”には、宗教儀礼により人々が悲しみを癒すという役割があります。
先達の英知が詰まった伝統的な葬儀のかたちは、お葬式が本来担うべき“丁寧な供養の心”を養うため行事なのです。
お葬式の形式を検討する際は、現代社会の諸事情を踏まえると共に、“従来のお葬式”が担ってきた役割を意識してみてください。
 

一日葬を選択する場合の注意点

●葬儀費用は一般のお葬式と同じ程度かかる
葬儀にかかる時間を短縮できる一日葬ですが、「費用面では一般的なお葬式とあまり変わらない」ということを留意しておきましょう。
よく近親者だけの少人数・小規模で執り行う「家族葬」と混同されてしまうことが多いのですが、一日葬の流れは“従来のお葬式”とほぼ同じ式次第で執り行われます。
お通夜に儀式がない(仮通夜を行う)というだけで、葬儀前日には祭壇飾りなどの会場準備を行い、それにあわせて会場も前日から押さえておかなければなりません。一日でお葬式を済ませると言っても従来型と同じ準備を行うので、葬儀費用が大幅に安くなるわけではないのです。

ただし、葬儀社と綿密に打合せをして会場から火葬場の時間設定などを含め、かなり合理的に設定してスケジュールを組み上げる場合には葬儀費用が安価になる可能性もあります。
中身よりも費用を優先されたい場合には、その形を探ってみるのも一つの方法でしょう。


「一日葬」は一日では終わらない
「一日葬」の言葉から、すべてが一日で完了するようなイメージを持たれがちですが、実際には全日程で2~3日程度の期間を見込んでおきましょう。
もし葬儀社の説明や広告などで「一日でできる」などと言う場合には、ご自宅や葬儀施設に安置するなどの期間を含んでいないものと考えましょう。
葬儀を完了するまでに最低でも数日の期間を要する理由は、日本の法律が関係しています。
日本では「墓地、埋葬に関する法律 第3条」によって、ご逝去から24時間は火葬できない決まりになっています。そのためご逝去から葬儀式完了までを丸1日で済ませることは、事実上不可能なのです。
さらに葬儀式場の準備も必要になるため、たとえ葬儀式を行うのが1日だけだとしても、実際には前日から会場を借りて準備を行い2日間にわたることがほとんどです。
葬儀スケジュールを丸1日に凝縮すると、「朝から会場を準備して日中に葬儀式を行い夕方前に火葬場を設定してその後に会食を行う」といった、とても慌ただしい流れになることが想像されます。

大切な方が急に亡くなられた時、すぐに葬儀の段取りに移ることができない方も多いでしょう。
さらに一日葬を開催するには、実際の準備に加えて心の準備も不可欠。葬儀で送られるご本人も、ご自身の旅立ち方についてきちんと考え方を示しておく必要性があります。
ご本人とご家族、参列者が納得できる葬送になるように留意しながら進めることが大切です。
 
2019年06月24日 20:30

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